『The Dark Side of Japan: The Lost Generation』という動画を見て

とても面白い動画。
ロスジェネ当事者としてもすべてに納得。
逆によくこんなに理解してるな、と。日本人でも理解してない人多いのに。
コメント欄も一つ一つ興味深いです。
ちょいちょい「なぜ日本人はこんな状況でも行動を起こさないのか?(たぶんデモ的な意味)」とか、「なぜ日本人はこんな状況なのに国を出るという選択肢がないんだ?」というようなコメントがあって、ぐぐぐ、と呻かざるを得ません。

最近岸田政権が「終身雇用など日本の常識を変える」という方針を打ち出したところ、ネット上では大方の人が否定的な意見を述べていて、しかも終身雇用を賛美する者まで散見され、ああ、これはほんとにこの国ヤバいやつだ、と思ったりなどしていました。
やっぱり海外から見ても、日本の問題は明らかに「終身雇用・新卒一括採用・年功序列」が生み出す閉塞感と自由度や柔軟性の無さ、そして再チャレンジが出来ない人生詰みやすいシステムなんですね。

終身雇用賛成論者の方々は、終身雇用制がかつて日本を押し上げたみたいな論調で語ってるんですけど、え、それだけが理由じゃないですよね? 系列システム、護送船団方式、さらに冷戦下で日本を経済的にいち早く復旧させソ連の防波堤にしたかったアメリカの助力、などなどいろいろな要因があって成り立っていて、しかも終身雇用にかつての日本人が納得したのも、バブル崩壊で経済成長がぶっ壊れてその後何十年にもわたり停滞する、というなどという悪夢が想定されていなかったからでしょう。経済は無限に成長していくから会社経営は永続的だし、日本人も天井知らずで豊かになる、などのありえない幻想を共有していたから。チューブの中をタイヤの無い車が走ったり、宇宙旅行したりしている未来を想像していたから、成立していた。その夢は嘘であり、経済は停滞したり衰退したりもするし、会社の寿命は短くなるばかりでとても40年も持たないし、豊かさは失われつつあり、ハイテクな近未来はおろか未だにアナログなことを続けている社会。このことは、バブル崩壊と90年~00年前後の就職難で分かったはずなのに、いやあれはなかったことにして……みたいな感じでいまだに終身雇用を求める人がいることに、ちょっとびっくりしています。

現在のロシアや、かつての日本やドイツがそうであったように、民主主義、つまり多数決が間違った方向を向くことは往々にしてあって、それが今なのかもしれないな、と思ったりもしています。
私は終身雇用は絶対反対。動画でも触れられていますが、新卒の瞬間に1回きりの就職チャンスがあり、そこをミスるとあとは死ぬまで苦汁をすすらされるみたいなシステム、不公平すぎじゃないですか? その新卒の大事な瞬間にみんながみんな心身ともに万全であるとも限らないし、社会や経済が健全であるとも限らない。だったら、就職活動や会社選びに失敗したら、何回でも再チャレンジできる方がよくないですかね? その方がブラック企業も駆逐されそうですし。そもそも会社に解雇されることが問題なのではなく、解雇された後に職が見つからないことが問題なんであって、解雇されてもすぐに仕事が見つかればそれは別に安定じゃないですか。今は解雇されづらい代わりに職を失うと仕事が見つかりづらいというリスキーな地獄。日本人は地域コミュニティを会社に持ち込んでいるフシがあるため、同じ会社で働き続けたい=同じ世代の同僚とずっと一緒に過ごしたい、という欲求が存在していて、それが終身雇用への頑固なしがみつきになっている気がしないでもないんですが、まあそこに乗っかれた人はそりゃ楽しいかもしれないけど、そうじゃない人は何? 要らない存在なの? という。まあ、そんなこまごましたことは置いといて、単純にVUCAなIT社会&グローバル経済に乗っかるなら、終身雇用システムはもう時代にかみ合わないことは明白でしょう。

まあ、日本の終身雇用システムっていろいろな制度や世代間の損得勘定や民族感情に入り組んでるので、フランス人を見習って都心で氷河期世代(とリーマンショック・コロナ禍の就職難の世代も加えつつ)がライオットを引き起こすか、独裁的な政権が強引に既得権益引っぺがすとか、あるいは第2次世界大戦のときのように戦争や災害で国が焦土と化しあらゆる利権が砕け散る、くらいのことが起こらないと変わらないとは思う。でも日本はそんなやり方にはならない、つまりちょっとずつちょっとずつ変えたり変えなかったり、不要なものを増築して新たな問題が出たり出なかったり、を繰り返して何十年もかけて変わっていくんでしょうね、と思うと私の人生にはもう間に合わないので、やっぱり自分でなんとか楽しく生きていく方法を見出すしかないですね。

とりあえず今は、こうやって外国から見た日本、といういろいろな視点から日本を見ることで、ちょっと鬱屈した気分がまぎれるようなところがあって、希望のようなおぼろげな何かを感じられます。
英語もっと勉強して、いろいろスピーディに英語動画見れるようになるといいですねぇ。

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